骨密度が低い場合、再検査は可能か
骨密度検査とは
骨密度の再検査を指摘された場合、精密検査を受ける必要があります。健康診断では超音波法によって手・かかとから全身の骨密度を測定します。検査時間が短いものの、簡易的な検査であるため、精度が低いことがデメリットとなります。当院では、世界基準で高い精度を誇る骨密度測定装置を導入しています。腰椎・大腿骨の骨量を測定して正確な骨密度を測定できるDEXA法(二重エネルギーX線吸収法)で詳しい検査が可能となります。
定期的な骨密度検査をお勧めします
骨粗鬆症を発症すると、骨折しやすくなります。早期発見・早期治療によって食事療法・運動療法の他に薬物療法も早く行うことが大切です。女性の場合は症状の有無に関わらず、50歳を過ぎたら定期的な骨密度検査を行いましょう。
骨粗鬆症の予防・治療
食事療法
骨の主成分であるカルシウム・蛋白質・リモデリング(骨の再構築)に必要なビタミンを摂取することが食事療法において大切です。骨のリモデリングとは、破骨細胞によって溶かされた箇所に骨芽細胞で新しい骨の形成を行い、これらの働きがあることで骨量は一定量維持されています。リモデリングのためにもバランスのよい食事を心がけ、アルコール・カフェインの過剰摂取には十分配慮する必要があります。
薬物療法
高齢の患者様の中には、骨粗鬆症と診断されて歳であることを理由に治療を諦める方もいますが、薬物療法を行っている方と比較して骨密度の低下や骨折の可能性が高くなります。このため、諦めることなく治療を継続することが大切です。症状の進行が見られる場合、食事療法・運動療法の他に薬物療法も併せて行います。
運動療法
適度な運動によって体重負荷がかかり、筋肉を鍛えることで身体が支えられて均衡感覚が養われ、転倒するリスクが減ります。無理なく適度に身体を動かすことが骨粗鬆症の予防に繋がります。