「がん検診って何歳から受けられるの?」
「自分に必要な検査はどれだろう」
このようにお悩みではないでしょうか。
がん検診を受診しようと思っても、わからないことが多いですよね。
現在、日本のがんによる死亡者数は年間37万人を超え、死亡原因の第1位です。がんは早期発見、早期治療により治る可能性が高いため、年齢や性別、生活習慣に応じて必要ながん検診を定期的に受けることが非常に重要です。
当記事では、がん検診の推奨年齢や受診間隔について詳しく解説します。がん検診に関する理解を深め、正しい知識を持って必要な検査を受診しましょう。
足立区にある東京千住・尚視会健診プラザは、北千住駅からのアクセスも良く、徒歩2分でお越しいただけます。また、女性専用スペースを用意し、検査は女性スタッフが担当しておりますので、女性の方も安心して検査にお越しください。
がん検診とは
がん検診とは、身体にがんがあるかどうかを調べる最も効果的な方法です。がんを早期に発見し、適切な治療を行うことでがんによる死亡を減らすことを目的に行われます。
胃や大腸、肺、乳房、子宮など、がんができる部分が異なればがんの特徴も変わってきます。がん検診では、それぞれのがんを調べるのに適した検査が用意されており、「がんの疑いあり」か「がんの疑いなし」かを判定し、「がんの疑いあり」の場合には精密検査を受けます。
厚生労働省により推奨されているがん検診は、以下の表のとおりです。
種類 |
対象者 |
受診間隔 |
検査項目 |
---|---|---|---|
胃がん検診 |
50歳以上の男女 40歳以上に実施も可 |
2年に1回 |
問診に加え、胃部X線検査(バリウム検査)または胃内視鏡検査(胃カメラ)のいずれか |
子宮がん検診 |
20歳以上の女性 |
2年に1回 |
問診、視診、子宮頸部の細胞診および内診 |
肺がん検診 |
40歳以上の男女 |
年1回 |
質問(医師が自ら対面により行う場合は問診)、胸部X線検査および喀痰細胞診(ただし喀痰細胞診は、主に喫煙者を対象として、胸部X線検査に併用して行います) |
乳がん検診 |
40歳以上の女性 |
2年に1回 |
問診および乳腺X線検査(マンモグラフィ) |
大腸がん検診 |
40歳以上の男女 |
年1回 |
問診および便潜血検査 |
がん検診は何歳から受けるべき?
がんは死因のトップになっていますが、早期発見により多くの人ががんを克服したり、治療を受けながらも活躍している人が多数います。
がんは早期に発見できれば治る可能性も高くなるため、がん検診を必要な年齢に適切に受診することが非常に大切です。がん検診の受診を推奨する対象年齢について詳しく解説します。
20代のうちから受けることを推奨
統計的には、若いときはがんにかかる可能性は低く、年齢を重ねれば重ねるほど少しずつ罹患率が上がっていきます。また、男女間でもがんの罹患率には差があり、女性は20代後半から徐々に上がり、男性は30代あたりから徐々に上がっていく特徴があります。意外と思うかもしれませんが、50代に入るまでは男性より女性の方が罹患率は高いのです。
特に子宮頚がんは、20代の女性が発症するがんの1位であり、年々増加しています。乳がんは3位に位置しており、20代前半から罹患率が上昇し始めます。
これらの女性特有のがんは、初期には症状が現れにくいのが特徴です。そのため、がんが進行して症状が現れるまで見逃されることも少なくありません。
子宮頸がんは、将来の妊娠に大きな影響を及ぼすことになります。ただし、早期がんのうちに治療すれば治癒率も高く、子宮を温存できる可能性も十分あります。20歳以上の女性は2年に1度は子宮頸がん検診を受けましょう。
40代以上の方は必ずがん検診を受診すること
40代はがんによる死亡率が上昇し始める頃。体力の衰えもあって、運動不足になりやすく、胃がん、大腸がん、肺がんのリスクが高くなります。また、飲酒や喫煙の習慣がある方は、肝臓や肺にかかっている負担が現れるのもこの世代です。これらの臓器にかかわるがんは特に40代の男性が要注意です。女性の場合は、40代後半〜50代前半は乳がんの罹患率のピークでもあります。
40代以上の方は、1年に1回の定期的な人間ドックやがん検診の受診が必要不可欠です。特に不調を感じていない場合でも、現在の自身の健康状態を把握することはとても重要です。
女性はできる限り早めにがん検診やレディースドックを受けること
女性特有の疾患は、通常の健康診断ではなかなか診断が難しいため、女性特有の疾患を早期発見するためのレディースドックの受診をおすすめします。
女性特有のがんは早期の段階では自覚症状がないまま進行することが多いため、検査を受けなければ発見が難しいです。自覚症状が出てきたときにはほかの臓器に転移してしまうリスクが上がることに加えて、治療の選択肢が限られてしまい、場合によっては乳房をすべて切除しなくてはいけなかったり、妊娠をするのが困難になってしまう場合もあります。
乳がんと子宮頸がんは、いずれも定期的な検診により早期発見が可能ながんです。そして、ほかのがんに比べて早期治療で完治できる可能性が高いことがわかっています。
仕事や子育てなどで忙しい世代の女性にこそ、できる限り早めにがん検診、レディースドックを受けて早期発見、早期治療をすることが非常に大切です。
がんの発症リスクは高齢になるほど高まっていく
がんが原因で死亡する人を年代別に見ると、20代の1割から徐々に増え、男性は60代後半がピーク、女性は50代後半がピークとなっています。女性の方が低年齢となっているのは、女性特有のがんである乳がんが40代後半、子宮がんが30代に最も多いためです。
がんは生活習慣病でもあるため、日常的な不摂生により長期間かけてがんになることも多くあります。また、年齢を重ねるとそれだけの健康リスクが伴い、年齢とともにがんになる可能性も高くなります。
それ以外にも、肝炎ウイルスによる肝臓がんや、ピロリ菌による胃がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)による子宮頸がんなど、ウイルスや細菌の感染によってもがんを引き起こす可能性もあります。
全体で見ると若いうちには罹患率も低く若いから大丈夫と思うかもしれませんが、誰にでも発症する可能性があるため、年齢関係なく定期的に検査を受診することが大切です。
がん検診はいつまで受け続ければ良い?
健康診断については、法的には74歳までの人に対する実施が義務付けられています。しかし、任意で受診する人間ドックやがん検診には、何歳まで受けるべきという定義はありません。
一般的にがん発症の際のリスクは高齢になる程高くなります。
健康寿命を延ばすためには、年齢関係なく症状がない場合でも定期的に受診する方がよいでしょう。自分の年齢や性別、生活習慣に応じて検査項目を選択することがおすすめです。
がん検診を受ける適切な頻度は?
厚生労働省は、各種検診ごとに受診間隔と対象年齢を推奨しています。受診間隔と対象年齢は以下のとおりです。
受診間隔
- 胃がん検診、乳がん検診、子宮頸がん検診は2年に1度
- 大腸がん検診、肺がん検診は1年に1度
対象年齢
- 子宮がん検診は20歳以上
- 大腸がん、肺がん、乳がん検診は40歳以上
- 胃がん検診は50歳以上
家族でがんになった人がいる場合は特に早めの受診を
家族親族など身内にがんを発症した人がいる場合、遺伝リスクもあるため適正年齢よりも早めに検診を開始することが推奨されています。
具体的には、身内に乳がんの人がいる場合は、30歳から超音波検査を受けることが推奨されています。大腸がんの人がいる場合は30歳から便潜血検査を受けるようにしましょう。
東京都足立区の東京千住・尚視会健診プラザでできる限り早めのがん検診を
今回は、がん検診を受ける適正年齢や、受診間隔について解説しました。日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人はがんで死亡する時代です。がんによる死亡を防ぐには、早期発見と適切な治療が欠かせません。そのためには、推奨されている年代に定期的に検診を受けることが非常に重要です。自分に必要ながん検診をしっかりと把握して、定期的にがん検診を受診しましょう。
人間ドック、レディースドック、がん検診を受診される場合は、東京千住・尚視会健診プラザへお越しください。当センターは、北千住駅からのアクセスも良く、徒歩2分でお越しいただけます。さらに、女性専用スペースを用意し、検査は女性スタッフが担当しているため、女性の方も安心して検査を受けていただけます。
診察・検査は平日に加えて土曜日・日曜日も行っていますので、ご都合の良い日を選んでお越しください。
当センターの外来診療の予約は、WEBで24時間受け付けているため、来院から検査までの流れもスムーズに行うことが可能です。院内での待ち時間削減にもつながりますので、ぜひご予約の上、お越しください。
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