人間ドックを受けたいと思っても、どんな検査を受けるのか、どんな病気が分かるのか、分からない人も多いかもしれません。
本記事では、人間ドックの検査項目や発見できる病気、保険適応について詳しく解説していきます。東京千住・尚視会健診プラザは、北千住駅から徒歩2分の距離にある、健康診断や人間ドックに特化した健診施設です。さまざまな種類の人間ドックやオプション検査も用意していますので、お気軽にご相談下さい。
人間ドックとは?
人間ドックとは、自覚症状のない病気や将来引き起こす可能性がある病気を早期に発見し、治療することを目的とした総合的な精密検査です。人間ドックは、一般的な健康診断と比べて検査項目も多く、気になる症状に合わせて検査を選んだり、オプション検査を追加したりすることもできます。脳ドックやレディースドックなど、特定の部位をより詳しく調べるコースがあるのも特徴の一つです。
人間ドックの対象は、20歳以上の成人とされています。健康診断で異常が見つからなくても、人間ドックで異常が見つかることもありますので、定期的に人間ドックを受診し、健康を維持しましょう。
人間ドックで検査できる項目
一般的な健康診断で検査できる項目は10〜15項目であるのに対し、人間ドックでは50〜100項目に及びます。身体の状態をより詳しく検査ができるため、健康診断ではわからない病気を見つけることができます。
身体計測
身長や体重を計測することで、体格指数(BMI)を算出する検査です。
BMIの値で肥満度がわかり、BMIの値が、25以上が肥満とされています。肥満は糖尿病、高血圧などの生活習慣病、心筋梗塞や脳卒中の病気に繋がるので注意が必要です。
また、肥満になると骨や関節に負担がかかるため関節障害を起こしたり、痛風や脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群の原因にもなります。
呼吸機能検査
呼吸機能検査は、大きな呼吸や勢いよく息を吐き出したりして肺の機能を評価する検査です。年齢や身長、性別から割り出された予測肺活量に対して、現在の肺活量が何%なのかを調べます。
基準範囲は80%以上です。80%未満の場合、肺線維症や間質性肺炎などが考えられ、70%未満だと肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患が考えられます。慢性閉塞性肺疾患は、男性に多く2021年の死因順位では第9位と決して軽視できない病気です。
胸部X線検査
胸部X線検査では、背後から胸部にX線を照射し、肺や心臓に異常がないかを調べます。肺炎や気胸、肺気腫、肺がんなどの呼吸器疾患、心肥大や横隔膜ヘルニアなどの縦隔疾患の診断に役立ちます。
X線は、一回の被曝量は極めて低く人体への影響があると考えられていません。ただし、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は、胎児への影響が懸念されますので必ず申し出ましょう。
上部消化管X線検査
上部消化管X線検査は、造影剤のバリウム液を飲んでX線を照射し、食道から十二指腸まで調べます。検査当日は、胃の中に何も入っていない状態にしておく必要があります。受診する施設の注意に従いましょう。
胃や十二指腸のポリープやがん、潰瘍があるかを調べることができます。上部消化管X線検査で異常が見つかると、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行います。より詳しく検査ができるので、初めから胃カメラ検査を受けることをおすすめします。
腹部超音波検査
腹部超音波検査は、腹部に高い周波数の超音波を当て、臓器から帰ってくる反射波を写し出し診断します。肝臓や胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓といった腹部臓器の異常を見つけることができ、身体への負担が少ない検査です。
腫瘍を見つけることが目的ですが、脂肪肝や胆嚢ポリープ、胆石や腎結石といった疾患を見つけることができます。腹部超音波検査はガス(空気)を含む肺や胃、腸などの臓器は超音波が入りにくく、観察が難しくなるのも特徴です。
血液検査
血液検査は、血液中の細胞や酵素を測り数値化して病気やリスクを見つける検査です。血液検査でわかる主な病気は、貧血、肝臓や腎臓の異常、糖尿病、高脂血症が挙げられます。また、腫瘍マーカーというがんが生産する物質を測定することで、自覚症状のないがんを見つけるきっかけになることがあります。
血液検査は、生活習慣によって大きく数値が変わってきますので、検査の数日前から食事量を減らしたり、運動をしたりすると出るべき結果ではなくなります。普段通りの状態で検査を受けることが大切です。また、血糖値や中性脂肪は、空腹時でないと正しい検査結果が出ない場合がありますので、受診する際は注意事項を守りましょう。
内科検診
内科検診では、視診、触診、聴診にて心臓や肺の異常がないかを調べます。他にも自覚症状や気になることはないかなどの問診も行いますので、何かあれば質問しましょう。
聴診で異常音を認めた場合、心臓弁膜症などの疾患を発見できます。
レディースドック
レディースドックとは、一般的な疾患だけでなく、女性特有の疾患やリスクまで調べられる人間ドックで、乳がんや子宮頸がん、卵巣がんなどの早期発見を目的とした人間ドックです。女性の部位別のがん罹患数は、乳がんが最も多く、次いで大腸がん、肺がん、胃がん、子宮がんと並びます。(出典:厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率 報告 2019」)
婦人科系疾患には発症しやすい年代があり、子宮がんは20代から、乳がんは30代から発症のリスクが高まります。また、他の疾患と同じように、遺伝や生活習慣もリスク要因になると考えられていますので、自身の年齢や家族歴、生活習慣を考慮し、検査項目を選ぶ参考にしましょう。
婦人科系の病気を見つけるにはデリケートな部分の検査が必要になりますので、診察を躊躇し、病気の発見や治療が遅れてしまう現実があります。そこで当院は、検査着にも注意を払い、下半身の露出を考えたメディカルウェアを着用することで、検査への抵抗感を和らげられるよう努めています。また、当院のレディースドックでは、女性専用スペースを用意し、女性スタッフが検査を担当しているため、安心して検査にお越しください。
人間ドックで発見できる病気
通常の人間ドックは、一般的な検査であっても検査項目が多いため、あらゆる病気を見つけることができます。人間ドックで発見できる糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病は、日本の死因上位であるがんや心疾患、脳血管疾患を引き起こすとされていますので、早期に病気を見つけることが大切です。
また、人間ドックでは健康診断では見つかりにくいがんを発見することもできます。胃カメラを行えば、7割の早期胃がんが見つけられると言われています。他にも、大腸内視鏡検査で大腸がん、腹部超音波検査で肝臓がんや胆嚢がん、膵臓がんが分かり、レディースドックで行われるマンモグラフィ検査では乳がん、子宮頸部細胞診では子宮頸がんを見つけられます。通常の人間ドックにオプションを追加し、身体のがんを見逃さないことが大切です。
その他にも、腹部超音波では動脈瘤、血液検査ではウイルス性肝炎や痛風など、さまざまな病気を見つけることができます。
人間ドックは保険適用?
人間ドックは、病気の治療ではなく病気を予防するために、任意で行う検査なので保険は適応されません。原則、全額自己負担ですが、加入している保険によっては補助金や助成金が受け取れる場合もありますので確認しましょう。
一般的な人間ドックの相場は、日帰りコースで3万円〜7万円、1泊2日コースで4万円〜10万円前後です。健康保険が適応されない人間ドックは自由診療扱いとなり、費用は医療機関が任意で決めることができます。検査項目の内容が同じであっても、受診する地域や医療機関によって費用の差が出る可能性もあるので、注意が必要です。
人間ドックなら東京千住・尚視会健診プラザへ
今回は、検査項目や発見できる病気、保険適応について解説しました。
病気は、自覚症状が出た時には治療が困難な場合があります。そのため人間ドックは、自覚していない病気を早期に見つけるためにとても重要です。自分は大丈夫だろうと過信することが病気の早期発見の妨げになりますので、1年に1回は人間ドックを受けましょう。
東京都足立区で人間ドックを受診される場合は、北千住駅から徒歩2分に位置する東京千住・尚視会健診プラザへお越しください。当院では、標準人間ドックの他、オプションの人間ドックコースも用意しています。また、女性専用の健診スペースもご用意しており、婦人科診察、乳がん検診、乳房エコー検査など、安心して検査を受診いただけるよう、女性スタッフが親身に対応いたします。また、同ビル5階の尚視会クリニックでは2次精密検査を行っていますので検査後の対応も可能です。
診察や検査は、平日に加えて土曜日・日曜日も行っていますのでご都合の良い日を選んでお越しください。
当院の外来診療の予約は、WEBで24時間受け付けているため、来院から検査までの流れもスムーズに行うことが可能です。院内での待ち時間削減にもつながりますので、ぜひご予約の上、お越しください。
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