鼠径ヘルニアの症状
このような症状はありませんか?
- 足の付け根にピンポン球のようなふくらみがある
- 足の付け根が重い・痛い
- 便が出づらい
- 排尿障害
![鼠径ヘルニアの症状](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/bnr_img001.png)
鼠径ヘルニアの代表的な症状として、足の付け根(鼠径部)にピンポン球のような膨らみが現れます。
初期段階では、腹部に力を入れると膨らみ、指で押すと元に戻ることがが多いです。膨らみの中身はほとんどが腸です。
しかし、放置すると押しても戻らない「嵌頓(かんとん)」状態になる危険があり、手術を必要とする場合があります。
こうした状況を防ぐために鼠経ヘルニアの治療を行います。症状のある方は、速やかに、医療機関を受診しましょう。
鼠径ヘルニアとはExplanation
![鼠径ヘルニアとは](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/sp_bnr_img002.png)
鼠経ヘルニアとは、脱腸とも呼ばれ、足の付け根(鼠径部)の筋膜が薄くなっている部分で、内臓が腹腔外に突出した状態をいいます。年齢とともに腹壁の弾力性が低下し、ヘルニアの発生リスクが上がり50歳代以上の発症が多く、約9割が男性です。
小さな子どもの場合、生まれつき筋肉の一部が薄くなってしまっていることが原因とされ、成人の鼠経ヘルニアとは治療方法も異なってきます。
![鼠径ヘルニアとは](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/sp_bnr_img003.png)
男性には鼠径管と呼ばれる胎児の間に、睾丸を体外へ出すために使われる管があります。この鼠径管が、歳をとって筋膜が弱ると開きやすくなってしまいます。鼠径ヘルニアはこの鼠径管に腸が入り込むことで発症します。
太腿にある大腿管と呼ばれる大血管と神経の通り道から腸が飛び出す、大腿ヘルニアも鼠径ヘルニアの一種です。大腿ヘルニアは加齢や出産などで筋肉や筋膜が緩んだり、重たい物を持つなど腹圧がかかるような状態が続いたりした場合は女性にも起こます。
日帰り・短期滞在手術のご案内
当院では、手術当日、または翌日に退院できる短期滞在手術に対応しています。近年、短期滞在手術が可能なケースが増えています。これまでは、数日〜数週間の入院が必要だった手術でも、当日、または翌日退院が可能となります。身体や医療費などの負担も軽減できます。また、仕事や家事など、すぐに社会復帰ができるなど、多くのメリットがあります。手術についてお困りの方は、お気軽にご相談下さい。
![](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2024/04/sec_guide_img01.png)
![](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2024/04/sec_guide_img01_sp.png)
鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術
現在の鼠径ヘルニアの手術は、一般的にメッシュ(人工補強材)を使用して、ヘルニアの穴を補強します。
手術方法は、古くから行われている鼠径部切開法と腹腔鏡を使用した腹腔鏡手術があります。
腹腔鏡手術では、腹部に3つの小さな穴を開けます。1つの穴から内視鏡を挿入し、同時に、腹腔内に炭酸ガスが注入して腹部を膨らませ、モニターの映像を見ながら鉗子という器具を使用し、おなかの内側からメッシュで穴を閉じます。
従来の切開法に比べて、大きな切開をする必要がなく、傷跡が目立ちにくいのが特徴です。
また、5mm~1cm程度の小さな穴を3か所にあけるだけで済む低侵襲な術式のため、早期の社会復帰も可能です。
当院では腹腔鏡手術を優先的に選択していますが、患者の状況に応じて最適な手術法を選択します。
ただし、重症例の場合や既往歴によっては、腹腔鏡手術が適応できないこともあります。
当院の特徴Feature
![Point 1 手術実績豊富な外科医師による手術](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/bnr_img004.png)
![Point 1 手術実績豊富な外科医師による手術](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/sp_bnr_img004.png)
手術実績豊富な外科医師による手術
当院では、鼠径ヘルニアの手術実績豊富な外科医師が手術を執刀致します。長年培われた経験と実績がありますので、安心して手術を受けて頂けます。
![Point 2 痛みを軽減する麻酔法](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/bnr_img005.png)
![Point 2 痛みを軽減する麻酔法](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/sp_bnr_img005.png)
痛みを軽減する麻酔法
鼠径ヘルニアの手術では、軽い全身麻酔(静脈麻酔)と、局所麻酔を併用し、眠った状態で手術を受けられるため、痛みや不安、ストレスの少ない状態で手術を受けて頂けます。
![Point 3 傷跡の目立ちにくい身体に負担の少ない術式](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/bnr_img006.png)
![Point 3 傷跡の目立ちにくい身体に負担の少ない術式](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/sp_bnr_img006.png)
傷跡の目立ちにくい
身体に負担の少ない術式
当院では、傷跡がわずか数ミリと目立ちにくい腹腔鏡手術を行っています。術後の身体への負担や傷跡の心配もありません。
![Point 4 日帰り・入院どちらにも対応](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/bnr_img007.png)
![Point 4 日帰り・入院どちらにも対応](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/sp_bnr_img007.png)
日帰り・入院どちらにも対応
当院では、短期滞在手術に対応しています。手術当日、または翌日に退院できるため、患者様の負担も少なく、すぐに社会復帰が可能です。
![Point 5 手術は全て保険適応](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/bnr_img008.png)
![Point 5 手術は全て保険適応](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/sp_bnr_img008.png)
手術は全て保険適応
鼠径ヘルニア手術は、保険適応となり、自己負担額は1~3割ほどとなります。また、高額療養制度も活用することができるため、患者様の負担を抑えることができます。
![Point 6 北千住より徒歩2分の好立地](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/bnr_img009.png)
![Point 6 北千住より徒歩2分の好立地](https://shoushikai-kenshin.com/inguinal-hernia/wp-content/uploads/2023/12/sp_bnr_img009.png)
北千住より徒歩2分の好立地
北千住駅から徒歩2分と、通院に便利な立地にあります。複数の路線が利用可能なため、埼玉や千葉方面からもご来院頂いております。
鼠径ヘルニア手術の流れFlow
鼠径ヘルニア手術の費用Price
鼠径ヘルニア手術は、健康保険適用となりますので、日本国内どの施設でも費用に大きな差はありません。
また、高額療養費制度もご利用いただけます。
1割負担の場合 | 3割負担の場合 | |
---|---|---|
腹腔鏡手術 | 約18,000円前後 | 約110,000前後 |
高額療養費制度とは?
同月(1日から月末まで)にかかった医療費が一定の限度額を超えた場合に、超過分を支援する制度です。
そのため、高額な窓口自己負担を軽減することができます。
手術のように、医療費が自己負担限度額を超過すると事前に分かっている場合は、「限度額適用認定証」の交付を受けておくと、受診時に窓口にご提示いただくことで払い戻し手続きを行わなくても自己負担分のみのお支払いが可能です。
または、手術後に満額をお支払い頂き、各健康組合に払い戻し手続きを行い差額を払い戻してもらう方法もございます。
自己負担額の目安
所得区分 | 年収目安 | 自己負担額目安 |
---|---|---|
ア、イ | 約770万円以上 | 約120,000円 |
ウ | 約370〜770万円 | 約80,000円 |
エ | 約370万円以下 | 57,600円 |
オ | 住民税非課税者 | 35,400円 |
鼠径ヘルニアのよくある質問Q&A
鼠径ヘルニアの手術以外の治療方法はありますか?
現在の医学では、鼠径ヘルニアの治療法は手術以外ありません。
ヘルニアバンドは効果ありますか?
ヘルニアバンドは、お腹を外部から押さえるもので、鼠径ヘルニアに効果はありません。無理に押さえつけることで、嵌頓になる恐れもありますので、ヘルニアバンドの使用は控えるよう推奨しています。
痛みがないので放置しても大丈夫ですか?
鼠径ヘルニアは放置すると、嵌頓を起こす危険があり、手術が必要となる場合があります。痛みがないからと、放置するのは危険ですので、進行を未然に防ぐためにも早めの治療をお勧めします。
鼠径ヘルニアはどんな人がなりやすいですか?
鼠径ヘルニアの患者様の約9割が男性です。立ち仕事や思い物を運ぶ職業の方が多いです。また、加齢や肥満、妊娠中の方でも鼠径ヘルニアになりやすいです。
鼠径ヘルニアの症状は?
立ち上がったり、お腹に力を入れると、足の付け根部分が膨れるのが代表的な症状です。押したり体勢を変えると元に戻るのが特徴です。
鼠径ヘルニアの原因はなんですか?
生まれつきの脱腸である先天性と、加齢や仕事などにより発症する後天性があります。先天性の場合、胚の発達段階で腹壁の筋肉や結合組織が正常に形成されない場合、先天的な腹壁の弱さや裂け目が生じ、それが鼠径ヘルニアの原因となります。後天性の場合、仕事や運動不足、加齢により、腹壁の筋肉が弱体化することがあります。特に腹横筋や腹直筋などが弱くなると、腹圧が増加し、鼠径ヘルニアの発生リスクが上がります。
鼠径ヘルニアは自然に治りますか?
成人してから発症した場合、自然治癒は望めません。幼児期の場合は、成長と共に治ることもあります。
鼠径ヘルニアは手術をしても再発しますか?
鼠径ヘルニアは、治療を受けた後でも再発する可能性があります。再発を最小限にするためには、医師の指示に従い、特に手術後のリハビリテーションや適切な身体活動を心がけることが重要です。また、予防的な策として重いものを持ち上げたり、無理な運動を避けるなど、腹部への負担を減らすことも考慮されます。