全身に現れる症状(できもの・倦怠感・発熱)

全身にブツブツとした発疹や斑点・アザができる

皮膚に出るアザや斑点は、梅毒のサインとして現れている可能性が高いです。その場合は、速やかに受診しなければなりません。梅毒の初期症状としては、性器や肛門、口内のしこりが挙げられます。全身に発疹が広がることも少なくありません。
梅毒は、「梅毒トレポネーマ」という細菌による性感染症です。感染者の粘膜や皮膚から梅毒トレポネーマの細菌が出ており、それが粘膜・皮膚の細かい傷を通じて、体内に侵入することで発症します。性行為だけでなく、オーラルセックスやアナルセックスを含むあらゆる性的接触によって感染することがあります。
梅毒の症状は時間とともに変化し、一時的に消失することが特徴です。初期にはしこりやただれが見られ、その後消失し、ピンク色の発疹が出現するサイクルを繰り返します。進行すると、脳や心臓など全身に重篤な病変が生じるリスクが生じます。抗生物質による治療が可能であり、早期発見と治療が極めて重要とされている病気です。

風邪に似た症状がある(急な発熱・吐き気・筋肉痛)

風邪やインフルエンザと似た症状が現れ、喉に感染が見られる場合は、性感染症が起こっている可能性が高いです。淋菌やクラミジアをはじめとする、B型肝炎、C型肝炎、HIV(エイズ)などが考えられます。内科での診察では症状の一時的な緩和に対応できますが、性感染症そのものの治療は行えません。症状が再発する前に、専門の医療機関での診断と治療を受けることが重要です。

疾患 特徴
淋病(咽頭部)

・喉の腫れや痛み

・咳や発熱が伴うこともあります。
クラミジア(咽頭部)

・喉の腫れや痛み

・咳や発熱が伴うこともあります
B型肝炎

・黄疸(おうだん:目の白い部分や皮膚が黄色く変色します)

・吐き気、食欲不振、全身の倦怠感、発熱が持続します。
C型肝炎

・黄疸(おうだん:目の白い部分や皮膚が黄色く変色します)

・吐き気、食欲不振、全身の倦怠感、発熱が持続します。
HIV(AIDS、エイズ) 発熱、咽頭炎、下痢、リンパ節の腫れ、倦怠感などの症状が1ヶ月以上続きます。

気になる症状がある際は早めに受診を

性感染症は自己治癒しないため、治療を怠ると感染が広がり、深刻な健康問題を引き起こしてしまいます。不妊や母子感染のリスクもあるため、怪しい症状が見られたら早期に医師の診断を受けることが大切です。症状が消えた後も、病原体が完全に排除されるまで治療を継続することが重要です。 さらに、性感染症が確認された場合は、パートナーも検査を受けるべきです。症状がない場合でも感染している可能性があるので、油断は禁物です。 症状に気づいたら、お早めに当院までご相談ください。

当院の性感染症診療について